手足口病って知ってる?
赤ん坊がかかる病気で、手足に斑点みたいなのがめっちゃ出て、痺れて動けなくなっちゃうんだけど。まれに抗体を持たない大人が発症する事もあるらしいんだよね。
まぁ、放っておけば治るんだけどさ。
21歳の時に俺の姉貴がその病気になって。暫くしたら俺まで感染したんだよ。
いやぁ……足が痺れて牛角の面接に行けなくなっちゃってさwwwwwwwベッドから1ミリも動けないっていう。せっかく牛角で活き活きと働くバラ色のアルバイト生活に期待を膨らましていたのに、台無しじゃねえか。

それからノロウィルス。婆ちゃんが買ってきた生牡蠣で一家全員罹病するっていう……。ゲロと人糞にまみれ「神よ、私は何か悪いことをしましたか?」と、己の人生を振り返っていたね。まぁ思い当たる節がありすぎて分からなかったんだが。
これは23歳くらいの時。云わばパンデミック。
しかもダウンした次の日、バイト先に無理矢理出勤させられたからね。そんな状態で「いらっしゃいませ」なんて言える訳ねぇだろ!ゼリーしか食ってねぇんだぞ!こっちは!

俺がいくら危機管理をしていても、実家で暮らしてると他の家族が病原菌を運んでくる訳で。何だろう。「俺が病気になる」という未来に向かって必ず収束するというか。
どんなに病気を回避しようとしても、予定調和で誰かに病気をうつされ、病床に伏す、みたいな。呪われてると言ってもいい。

あと、話が少し変わるけど、大学生の時農業を専攻してて、そこに「ニコニコおばけ」っていうあだ名の同級生が居たんだよ。いつもニコニコしてて、出来た人間だなぁなんて思ってたんだけど。
農作業の時、俺の横でソイツがしゃがんで雑草を抜いてて。俺はというと、地面にスコップが全然入らないから、スコップに乗っかって体重を載せて耕してたのよ。そしたら汗で手が滑っちゃって。
足を中心に弧を描いて、ニコニコおばけの痩せ細った背中に、金属製スコップが思い切りぶち当たったのよ。あれは俺の全体重が掛かってた。
……修羅みたいな顔してたね、あいつ。

何が言いたいかって言うと、どれも全部「アライブ」じゃないって事だな。
※あっ、コミックアライブ好きです。一番好きなのはディーふらぐ!です。

心身の健康と言いますか、安寧と言いますか。そういった要素はやはり大事にしていかなければならない。
歌も同じで、気持ちよく歌いたい、なるべく歌いやすい状態で歌いたい。これはボーカリストであれば、皆そうだと思う。

そんな訳で、今回は歌をアライブにする素晴らしいアイテムをご紹介したいと思います。
マイクや歌の話なので、興味の無い方は過去ログでも読んでいてほしい。申し遅れました、ロイドです。

Sennheiser e935」のレビューでござい。値段は18,000円くらいだったかな。
レコーディング用のコンデンサーマイクは幾つか持ってんだけど、スタジオやライブで使うダイナミックマイクは持ってなかった。で、スタジオで歌う時に「58」の限界を感じていて。ライブの時も大体「58」じゃん。
知らない方の為に説明すると、「58」っていうのはスタジオやライブハウスでほぼ必ずと言って良い程使われているマイクで、SHUREという会社の奴だな。
ダイナミックマイク(ようは現場用のマイク)で、まぁ別に「これ使っとけば問題ないっしょ?」みたいな汎用的なマイクだと思う。耐久性も高いからブン投げてもいいし、可愛い女性ボーカルが歌ったあとはグリル(先端の丸い部分)をべろべろ舐め回してもいい。そんなんだから世界中で愛用されてるらしい。

俺はマイクを選ばない主義だったんだけど、前述したように最近アライブじゃなかったのよ。バンマスとして荷物が増え、作業が増え、負担が増え……いえ、いいんです。
ただ、少しでも歌いやすい状況になれば、と。そう思ってマイクの導入を考えてた矢先の事。

この前セッションに参加した時、KUNIさん(HELL FIRE)から良いマイクを教えてもらって、試しに買ってみたのよ。――目からウロコ、いや……目からカウパーだね。
劇的に変化があった。特にウチみたいな、やってるジャンルがメタルで、父の仇と言わんばかりに爆音で演奏するメンバーが居るバンド。あとはキーボードが居たり同期が流れてたりで音数が多いバンドには革命をもたらします。素直に射精ですよ
58って少しシャリシャリしてる印象がある。それをミキサーのEQで下げようとすると、ほら……一般的なスタジオなんて「HIGH、MID、LOW」ぐらいしか付いてないじゃない。
HIGHを下げてもいいんだけど、全体的に音がこもる。MIDは上げるけど、そもそも細かな設定なんか無理なんすよ。
で、指向性が案外広くて周りの音も拾っちゃうから、マイクを近づけたり遠ざけたりで「手動コンプ」みたいなマネは出来ないのよね。(マイキングにも限界がある)

結局58は「歌にもギターにも使えます」みたいな製品だから、歌に特化してないワケ。
だけどe935は違う。
簡単な話、「何にでも使えますよ」って言ってるマイクと、「これはボーカル用マイクです」って言ってるマイク。歌に適しているのはどっちかって……答えは明白じゃないっすか。それくらいの差があった。
まず、中域が抜ける。58だと聞こえづらかった帯域が、聞こえてくる。特定の帯域をブーストしてくれてるからだろう。

ハイトーンだったり声を前に飛ばしたりすれば、そりゃあどんなマイクでも歌が聞こえてきます。でもさ、メタルでスタジオ練習に何時間も入って、ずっと声を飛ばしっぱなし……死ぬじゃん。そりゃあね、「でもプロの声楽家は凄い声量出せるからお前の力不足」とか「肺活量や筋力が足りてないからお前の力不足」とか
歌の技術でカバーできるからお前の力不足」とか、そういう意見はあるでしょう。
いや「うるせぇ」と。正論かもしれないが、今回は黙りなさい、と。そう、今回は「なるべく歌いやすい環境に」というテーマで謳ってるんだ、バーロー!

やってるジャンルも違うし、歌のスタイルや拘りも違う。当然発声法も違うし、性別も違う場合がある。
そんな中で、(特に専門的なPAミキサーもなく、色々と弄れないし時間も費やせないスタジオ練習の場合)声が埋もれたり、抜けなかったりするバンドは絶対居る。
技量でカバーできる事も多いけど、もっと簡単に歌を抜けさせる方法がある。それが、やっぱボーカル用マイクの導入だと思ったね。
「今までの苦労は何だったんだ?」ってなる筈。イヤモニを導入した時もそうだったけど。

それからe935の特徴として、指向性が狭い事が挙げられる。このお陰で、歌以外の音声を拾いにくくなってる。だから、さっき言ってた「マイキングによる手動コンプ」も効きやすいと感じた。

あと、このマイクだと歌詞が聞こえやすい。どういう事かと言うと、五十音のサ行とかタ行とか。ミキシングする人は分かると思うんだけど、子音って特定の周波数帯に限られるじゃん。
「サ行の子音だと〇kHz」とか。そういう帯域をピンポイントで持ち上げてくれているっぽい。だから聞こえてくる。
よく歌のレッスンで習うみたいに「子音は強く、力強く!」なんて、もう……いいんだ。無理しなくていいんだ!お前は頑張った!

っちゅうワケで、ミキサーと睨めっこをする必要もない。(そもそも、簡易的なスタジオのミキサーじゃ無理な場合が多い。補足として、ウチはMTRとかイヤモニとかもミキサーに繋げるから、グラフィックイコライザとか設定できないのよ。全部のパートに反映されちゃうから)

すげぇ雑だけど、比較してみたので下記動画でも見てほしい。場所はバズーカというスタジオだな。
全く同じ状況での比較は出来なかったんだけど、たぶんこれが分かりやすいかな。歌の技術やバンドの棲み分け、ミキサー……で、色々補填は出来るけども、
さっきも言ったとおり、リハという現場で、パートが多かったり、爆音だったり、限界はある。
なんだか歌いづらいだよなぁ。聞こえづらいんだよなぁ。気持ちよく歌えないんだよなぁ」って人はボーカルマイクの導入を検討するといいと思う。俺が買ったのはゼンハイザーe935でした。
歌モノ系のメタルはこれが良いのかもなぁ。現場で使ってる人ちょくちょく見かけるし。

◆導入前↓(マイクがこもりがち。他のパートを抑えれば聞こえるけど…)

◆導入後↓
マイクが抜けるので、他のパートの音量も上げられる。(それでも歌が一応聞こえてくる)

(↑これは高田馬場ノアFst。少し広め。同期の音量がちょっと小さいのと、スピーカーまん前だから歌がデカイとは思うが)

そういや、今月発売したバンドのCD。ディスクユニオンに委託させてもらってたんだけど、発売から二週間経たずに売り切れたっぽいんだよね。
お世話になっている営業部のNさんから追加のオーダーが来てたし……。
いや、本当ありがとうございます。再入荷したようなので、買えなかった方は是非、ネットでもお店でも、購入なさってください。

んで。次はフルアルバムをリリースしようとしてる訳ですが。これは現在鋭意制作中です。レコーディングしたり、作曲したり、メンバー同士で議論したり。
良い作品になる匂いがプンプンしてますねぇ。これはくんかくんかです。
ハァハァ、クンカクンカ!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!クンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!

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