どうも、ロイドです。ブログの後半、文章が長すぎて「小説かな?」って思った。
うん、まぁ……それはいいや。
皆、コルピクラーニって知ってる?うん、そうだよね。勿論知ってるよね。そのコルピク
ラーニのオープニングアクトでAllegiance Reignが出演してたんだけど、それの手伝いで
渋谷WWWXに行ってきました。ちなみにピル佐藤はドラムのサポートで出演していた。
とりあえず『Allegiance Reignの物販手伝い』として俺は来ていたのだが、物販の販売な
んて誰にでも出来るじゃんか。だから他にも色々手伝ってきたわけだ。まぁちなみに勘定
を間違えて500円の損失が発生しましたけど、何か?
コンビニ勤務15年やってますけど、ええ。売上の精算とか送金とかしてますけど?
ようは皆の役に立ちたかったので、物販以外も片っ端から手伝ってた。一時間早く現地入
りして『CLOSE』と書かれたシャッターの前で雨に打たれながら虚空を眺めてボソボソと
呟いていたら一人目のスタッフさんが到着しまして。挨拶した後、俺がその人と一緒にラ
イブハウスの機材搬入とか設営をやり始めたもんだから、EVPのスタッフだと思われてい
たっていうね。一緒に仕事してた人が同僚じゃないっていうサプライズですよ、これは。
※EVPっていうのはEvoken de Valhall Production
海外アーティストのライブ企画、管理、招聘とかをしているイベント運営会社……?よく分からん
それで正式にバックステージパスを貰ってセッティングも手伝ってたんだけど……そうい
や、名前を聞かれなかったな。……セキュリティ、ガバガバじゃねぇか。俺がもし部外者
だったらどうするんだ。大丈夫かよ。ま、まぁ最初にめっちゃ手伝ってたからな!
何故かスタッフさんのケータリングを一緒に買いに行くというね。「コンビニ歴長いです
から、目利きはお任せ下さい」って我ながら何だよ。迷惑だろ。まぁそんな感じで色んな
所を引っ掻き回してやりましたよ!
これで幾分、フリーアズバーズの悪名も轟いたことでしょう。
あとはそうそう、暴君(BLOODY TYRANT)という台湾のバンドが一緒に対バンだったん
ですけど。無茶苦茶な英語を使って話しかけて困らせてやりましたよ。ハハハ……
あの子達は良い子でね、お客さんが溢したお酒が賞品に掛かってしまったんだけど、そし
たら「No Problem」って。なんて優しいんだろう。感動したから一枚CDを買ったんだが
そしたら「新しい方をあげるよ」って。もう、尊死
物販の女の子も可愛かったんだが、ビワ(琵琶)の金髪のチャンネーが良いね。可愛いよ
ね。道譲ってあげたら「しぇんきゅー」って。あっちの人って「TH」の発音甘いから良い
よね。心の琴線に触れたし俺の股間にもビワが二つあるんだけど、ど
話を戻そう。
そんな感じで国際交流しつつあちこち首を突っ込んできた。で、コルピに関しても勿論触
れておく。まず、コルピのボーカル、超デカイんですけど。(ヨンネ・ヤルヴェラ氏)
身長も190cmくらいあったし(ブーツと帽子のせいかも)、そもそも酒飲みすぎて横にも
デカイし……最初に見た時ビビり散らして『ピッ、ピピ……ピッ、コロさぁ……ん』って
強敵に遭遇してピッコロさんに助けを求める悟飯クンみたいになっちゃって動けなかった
んだよね。
で、演奏はステージの裾で見てて、豪快且つ繊細さが感じられた。メタルバンドマンに必
要なもの全部持ってるって感じか。特筆すべきは皆ワイヤレスって事か。アンプも使って
ないし、全部PAにそのまま音を送ってるようだ。あれだけ動き回るならそうした方が良い
し、何よりコルピはメンバー数が多いから、ステージが狭いんだよね。その辺を加味して
いくと、必然的にワイヤレスに落ち着いたのだろうな。
俺はコルピにあまり詳しくない。昔ニコニコ動画で見た空耳Wooden Pintsで止まってる。
あの小屋から出てくる禿げのバイオリンはもう居なかった。今はTurisasの元バイオリンの
ヴァンスカという人で、アクティブでスポーティなバイオリンプレイが見れた。
つまり、あの頃のコルピのパイズリはもう良い感じじゃないのだ。もう聞けないのだ。
今はスタイリッシュなフォークメタルで、現代に見合った商業的スタイルに進化したんだ
なと感じた。それに満員のお客さんも付いてくる。本人たちもバンドの在り方や未来に対
する答えを明確に持っていて、活動しているのだと感じられた。それに、本番前の楽屋で
しっかり練習とかしていたし、日本ツアーに対するアツい姿勢が窺えて良かったな。
それで、だ。思った事を素直に書く。そう……素直に、だ。生の演奏を見てて、思った。
昔の俺が見たら『スゲェ、コルピすげぇ!!カッケェ!!(語彙力)』と鼻息を荒くして
喜んでいただろう。だが今日、肌で感じたものは別だった。
バンド活動をしてきて、ミュージシャンと名乗れる程に熟達しているかは分からない。
だが、それなりにライブのクオリティが上がり、神曲も出来てしまい、売れていなくても
満足感のあるフェーズに立った今、コルピを見ていて凄いとは思ったのだが……うん、少
し待ってくれ。言葉を選ぶ。
凄いとは思ったが、えっと……処刑覚悟で言うが観客が熱狂しているのは彼らがファンだ
からで、仮にあそこに立っているのがLiSAでも今のLINKIN PARKでも、動じなかったので
は、と俺は思う。逆に畏怖を感じるようなものは……B’zとかチェスターベニントンとか
なら絶対に感じているだろう。チルボドはどうだろうか。仮にアレキシが生きていても、
ステージ裾から生の演奏を見て感動するかは分からない。俺の中でその線引きを文章化し
ようとすると難しいのだが、身勝手な分類上のとんでもない化け物クラスが出てこないと
感動しなくなっている、と言った塩梅だろうか。あとは余程好きなアーティストならね。
一応補記しておくが、どのアーティストも悪く言うつもりは一切ない。マジでそこは誤解
しないでほしい。俺の語彙力に問題がある為、齟齬が生じている可能性が本当に怖いのだ
が、何が言いたいかを簡潔に述べるなら、コルピが凄いのは間違いない。その上で、そこ
にアリージェンスが立っちゃってるのが凄いし、それ程までに超一流や一流以下との間で
のクリエイティヴ的なクオリティに隔たりが無いんじゃないか、という事が言いたい。
現代において、後続の優秀なアーティストがたくさん居て、皆格好良くて巧い。ピル佐藤
もそうだ。……ちゃんと伝わっているだろうか。語弊によって誰かの逆鱗に触れてしまっ
ていないだろうか。再三に渡って言っておくが、悪く言うつもりは本当にない。今日出し
たアーティストは皆一流だ。そこから先や下の、超一流や二流を定義するとなると……
大変な事になりそうなのでここらで書くのを止めておこう。
そろそろまとめよう。曲も技術もビジュアルもパフォーマンスも全て良い。でもそれって
多くの売れてないバンドもクリアしている事柄だ。アングラな音楽を聞き漁って『何でこ
のバンドは売れてないんだろう』と思う事が多々ある。皆もあると思う。その疑問が頭に
引っ掛かって仕方がないのだ。逆も然りなのだが……炎上対策の為あえて濁しておこう。
では何故コルピは売れたのか。ニコニコ動画の空耳とか小屋から出てくるハゲのバイオリ
ンが耳目を集めたからなのか。日本で言えば多少該当するかもしれないが、多分違う。
音楽戦国時代になる以前から活動していたからとか、バックボーンがフィンランドだから
とか、どちらかと言えばそういう事由の方が整合性を感じられるかな。独特の楽器を使っ
ていて、構造上の面白さがある。
他にも考えられるし、売れた理由が複数の場合も考えられる。
フリアズは見ての通りだ。まぁ正味、ショボすぎる時期が長かったから、実質的な活動開
始は2018年頃になる。そう思えば、まだまだこれからとも言えなくもない……のか?
とりあえず今度出す新曲は期待してほしい。俺が病気になって書いた最上の曲だから。
俺だって売れたいと思った事は何度もある。他が充実していれば売れなくていいとも思っ
ているが、まぁ全てのバンドマンは内心で売れたいと思っている筈だ。俺もその一人だ。
ただ、売れているバンドの様子を直に見てきて『こんなの大変すぎる、やりたくない』と
も思った。売れた結果待っているのがこんなに苦しい未来ならば、いっそ売れないで自由
にやれている方が生物的に幸せなのではないか。個々の自由が認められた令和においては
それも一つのバンドの在り方で、未来に対する一つの答えではなかろうか。
売れないから自分に言い聞かせている部分も多分にあるかもしれない。だが、バンドを十
年以上やってみて、そして今回コルピのOAの手伝いに参加して、感じる所も大きい。
とりあえず、フリアズは電子の海でたくさんの人に聴いてもらえれば良いと俺は思う。次
回作以降は宣伝に金を掛けよう。苦しかった人や悩んでいる人が救われればこの上ない。
自殺しようとしている人、引き篭もっている人が心を動かされて、例えば「私もこんな音
楽が作ってみたいな」とか、生きる指標を見つける為の切っ掛けになってくれるのならば
俺も皆もハッピーじゃん。
誰かの助けになりたい、誰かを救いたいという気持ちは嘘じゃない。だから今日、ただの
物販が色々と首を突っ込んできたというわけだな。
最近はそんな感じだ。どうやら俺は普通の人よりスタミナやスピードに優れている様子。
インドア思考だったから叶わなかったが、子供の頃から鍛えていればオリンピックでメダ
ルを大量に獲得していたかもしれない。細いけど、よく分からない筋肉の丈夫さがある。
スパイダーマン風に言えば、大いなる力には責任が伴う。力を持っているのならば他者を
救う義務がある。……そこまでは言わないが、誰かを助けたり役に立ったりする事こそが
思いやりの本質なのではないだろうか。今の日本には欠けているもの、それがこれだ。
その思いやりを大切しているし、これからも大切にしていきたいね。