こんばんは、落語家の人糞亭クソ丸です。
さて、いきなり宣伝をかまして恐縮ですが、Free As Birdsのニューリリースは聞いてもらえたかな?
メロパワ&メロスピが好きな人。それで洋楽メタルばかりを聞く人。どうよ?
HPでも販売してますけど、ディスクユニオンでも購入可能となる予定ですので、何かを買うついでで良いんです。
「〇〇〇の新譜買おうっと。……そういやフリーアズバーズってのが何か出してたな。すみません!NEW ERAっていうタイトルなんですけど、置いてますか?」と。無ければきっと仕入れてくれる筈です。
置いてなければ……HPからどうぞご購入してください。カーッコイイですよ。あとはM3とかの即売会でも販売してますから、何かの機会にお立ち寄りください。いつでもウェルカムです。
で……。挨拶はこの辺で。度々このブログで扱っている「バンドが売れる為にはどうしたらいいか?」という戦略。
今回はその話をちょろっとしましょうか。
これ、自分の事ないし自分のバンドを客観的に見れている事が前提条件になるんだけど。
最近、「バンドメンバーすり替えゲーム」っていう遊びを思いついて、実践してた。これを実践すると、自分のバンドが売れる為には何が足りないかを発見できるという……
ツクダオリジナルから発売されている超エキサイティングなゲームなんだけど。
※注 個人差があります
どういうゲームかと言うと、売れている特定のバンドに所属してるメンバーを一人、自分のバンドメンバーと入れ替えてみるというものだ。
特定のバンドっていうのは自分のバンドとジャンルや音楽性が似ているものがいいだろう。
具体例はそうだな……皆大好き、Sonata Arcticaでやってみよう。つまり…
・売れているバンドをソナタ・アークティカとする
・自分のバンドはフリーアズバーズ(うちのバンド)とする
まぁこれ、ある程度フリアズの事情(特にライブなどの生演奏)を知っていないと分かりにくい内容だとは思うんだけど、早速行きます。
■フリーアズバーズのキーボード「ロイド」をクビにして
代わりにソナタのヘンカが加入しました。
想像してみてください。売れると思いますか?
……俺はそうは思わない。尚、演奏している曲はフリアズの曲だ。確かにあのヘンカがキーボードで弾いているのだけど、
キーボーディストが代わった所でこのバンドが売れるとは思えない。まぁこんな感じで、現メンバーの技術やルックス、何がしかの因子をひっくるめて「売れるのに関係しているか、していないか」をチェックできると思って貰えればいい…のかな。
つまり今回の場合、「ロイドのキーボードが原因で売れていない訳ではない」と言える。
(逆に、最初からソナタ・アークティカにロイドが居たなら、馴染んでいて問題なくデビューしていたように思える)
では次に
■フリーアズバーズのボーカルである俺をクビにして
代わりにソナタのトニー・カッコを加入させてみたら
想像してみよう。あの声質とルックスを。それで、フリアズの曲を歌っている訳だ。
……ひょっとすると人気出るんじゃないか?
おいおい、って事はフリーアズバーズはボーカルが駄目ってことじゃねえか。だ、だって、俺……色々あれなんだもん。いや、言い訳はとりあえず置いておこう。こんな感じでバンドの「何がイマイチか?」を探ることが出来るのよね。
※補足すると、ボーカルが上位クラスにチェンジすると格段に良くなるって事。つまり、演奏や曲自体は良いとも言える。
で、逆パターンもやってみると。
■フリーアズバーズのボーカルである俺をソナタに加入させ、
トニー・カッコを脱退させてみたら
今度は俺をソナタに加入させたバージョンだな。尚、やっている曲はソナタの曲だ。
……なーんか微妙じゃね?パッとしないと言うか、いや先入観はあるかもしれないけどさ。
こう考えると、やはりフリーアズバーズが売れるにはボーカルの質の向上が課題とも言える。
もう少し具体的に言うとキャラクター性と、(欲を言えば)声質の良さとかだな。
うーん。声質はなぁ……。トニーのように、少し鼻にかかってるけどかっこよくて聞きやすい声は出ないからなぁ。
それに色々な手法は取れるけど、なるべく正統派メロディックメタル路線で行きたいんだよなぁ……
とか言いつつ、生粋のエンターテイナーであるせいか色物っぽさ、コミック感が滲み出ているのは否めない。
だが、問題なのはここでは無くて。ここから本題。
物が良いのは当たり前。曲良し、演奏良し、パフォーマンス良し、人間良し……エトセトラ。そんなの当たり前の世界なんです。あっでも俺はクソ野郎だ駄目だ。恥の多い人生を送ってきました。
それでも売れていないバンドが居て。多くはマーケティングの失敗ではないか?……と昨今は思う次第なのよね。本当に良いモノは見てもらえるとは思うけど、良いモノはいっぱいあるのよ。
それに、本当に、本当に本当に本当にとびきり良かったらさ、とっくにデビューしてんじゃん。
隣のアイツだって良いモノだし、売れてないあの先輩バンドだって良いモノを持っているし、メジャーデビューしてるアイツは当然良いモノを売っている。良くて当たり前ってのはそういう事。
じゃあどうしたらいいか。ここだ。売り出し方。マーケティングに関しては多くのバンドも(俺達も)皆考えている。だけど、自分のことを棚に上げてあえて言わせてもらう。絶対に上っ面しか理解してねえ、と。
まず、俺も含め多くのバンドマンは音源を売るとき(売り出すとき)に「良い曲なんです」とか「カッコイイ曲なんです」と絶対に売り出すと思う。
それは間違ってないけど、さっきも言ったけど当たり前の事なのよね。俺、冒頭で言っちゃったけど。
肉屋さんが「この肉おいしいんです」って言ってたとして……いや、不味かったら買わんがな。こっちも他に買う物、買いたい物あんだよ、みたいな。(まぁでも必死に売ってたら買うかもしれないけどね)
買ってくれて美味かったとして、また買うとは限らない。つまり、この時点で売り出す方法を間違ってると言っても過言じゃない。
曲を売り出すのか、人間性を売り出すのか、社会的側面を取り上げて売り出すのか。ほら、この時点で「社会的側面って?」ってなる訳よ。
どの層にみてもらうか、ターゲットはどこなのか?
その作品はどういう価値を持っているのか?
良い商品だけど、どうやって売ったらいいか?
どうやって推すか?どうやって客にフックをかけるか?
商品であれば、全部一緒。音楽、イラスト、小説。クリエイティブだけじゃない。食品、サービス、全部そうなんだ。そこには売り出し方がある。この言葉を、俺達は理解した気になっているんだ。絶対に。
マネージャーや事務所が頼れないなら、そういうのを専門的に扱う人達にお願いするべきなのかもしれない。
そのマーケティングの一環としてPR(Public Relation)がある訳だが……
んまぁ、これ以上は「売れてから言えよ」ってなるし、俺も勉強中だ。最後に動画のリンク貼って終わろう。
京都大学で行われた渡辺謙の講義の動画なんだが、パブリシストという概念(人物)について語られている。再確認のような部分は多いが、渡辺謙が海外で映画を製作して売り出す時の話である。最初の30分くらいがそれについて、ね。
今後、こういった人材を起用して…………