さて9月に入り早、1/3が経過しました。色々書きたい事があります。
路上演奏してみてどうだったか。吉祥寺クレッシェンドのトークセッション(ライブの動員の増やし方、戦略など)に2回とも参加してみて聞けた事、思った事。エイベックスで行われたワークショップ(今後活動するアーティストにとって重要な戦略、サブスクリプション重点の話)に参加して思った事。他にもフリアズの現状など……うっはぁ!書き切れない!
ので、もし気になる事があったらメッセージとかください。延々と駄文をご披露します。
言葉でも文章でも、頭の中に圧縮された経験、知識ってのは本当に小さく纏められてるんだなぁ。だって、話し(書き)切れないもの。先日講義を聞いたワークショップの、エイベックスの脇田さん方の説明聞いてても「ああこの人達過去の知識量も凄いけど、常に新しいものにアンテナ張ってて、新しい知識量も全て吸収してるんだなぁ」と。さすが表参道に聳え立つ摩天楼、エイベックスだけはありますね!
という事で、今回は業界の第一線であろうエイベックス本社で行われた「新時代のアーティスト向けのワークショップ~サブスクリプション~」をメインにお話しします。プラスで、吉祥寺トークセッションの内容、自論も少し踏まえてですが。
トークセッションでもワークショップでもフリアズ年末会議でも、アーティストもしくはバンドにとって必要なものや問われるものが言及されました。曲の良さ、技術、ビジュアル、人気そういった様々なもの。売れるには何が必要なんだろう?って所ですね。
エイベックスでは大きく分けて、4つに分類されてまして
①音楽(≒曲の良さ。メロディ、コード、歌詞、歌、流行など)
②パーソナル(≒ビジュアル。ルックス、キャラ、年齢など)
③数字(≒知名度人気。セールス、動員、ランキング)
④コンセプト(≒武器。ターゲット層、他との差別化)
まずこれらが重要な要素であり。んで、昔は音楽事務所に所属すればゴールと言われていたらしいけど、今はアーティスト自らが発信して、管理・雑務もこなせなきゃいけない(こなせた方がいい)時代ですよね。つまり個人に求められるものが多くなってて。それらも分類してました。
①コミュニケーション能力
②ビジネス(営業とか、戦略)
③実務能力(SNSの管理、メール、仕事力、有能さ)
④音楽への知識
(多種ジャンルへの理解、過去~近代曲への知識・精通。業界知識、音楽理論)
こんな感じかな。ようは「マネージメント能力」が必要だよ、と。
ですよねぇ~。今業務が追いつかなくなってますもん。マネージャー募集してるけどさ。。。結果、今日本当は午前中に知り合いとミーティングの予定だったんですけど、連日の過密スケジュールが祟り、寝坊してすっぽかしました。轟沈。本当すみません……。
と言う意味でもね、「協力者を見つけよう」と言ってましたね。他者との協力、分業は、、、いやマジでベターですね。クレッシェンドでも言ってたし、フリアズ年末会議でも言ってるけど。あとあると良いのは「気合・情熱」らしい。案外バカに出来ない要因だと、俺も思う。
さて、それで実際に、売れる為に色々やっていく訳だけど、大事な顧客であるリスナー(バンドのファン、ないし音楽ファン)にとって、今はどういう時代かと言うと、世界情勢で言えばCDが売れなくなり、ダウンロードする時代となり……みたいな状態。(日本はCDがまだ売れている方ではあるらしいけど)
小生は各方面に知悉してる訳ではないのであらすじみたいになるけど、インターネットが普及すると共に、ネットで買えるのでCDショップが潰れ、レコード会社が潰れ……10~20年前からそういった問題があった。iTunesが立ち上がったのもその辺り。スティーブ・ジョブスが「売れないからさ、こういうサービスを展開するけど、どう?」とレコード会社に声をかけたのが始まりのようだ。
で、割と近年ではあるけど違法ダウンロードもどんどん増え、問題化した。それを活用、というか解決しようとして生まれたのが2006年設立、スウェーデンのSPOTIFY。サブスクリプションの先駆け。
違法ダウンロードだと、フル尺じゃなかったり、聞きたい曲が無かったり、システムに弾かれて落とせなかったり、ウィルスに怯えたり。そういうデメリットを利用して「違法ダウンロードよりも簡便で、心地の良いものを作ればいいじゃん」という考え。さすが北欧は進んでる。今回は数あるサブスクの中から、このSPOTIFYに絞って書きます。
SPOTIFYが日本でサービス開始したのは2016年。まだつい最近で、そこまで浸透してないけど。これってようはストリーミング配信サービスなのよね。聞いたことあるんじゃない?NETFLIXとかと一緒。フリアズのサポートドラマー「ピル佐藤」愛用の「amazonファイヤースティックなんちゃら…」も同じじゃないかな?
ようは月額定額制、聞き放題(見放題)、レコメンドシステム。これらを搭載したサービスなのよね。でもそれらもまだ日本では始まったばかりなんだけど確実に今後伸びるのは間違いない。現にSPOTIFYは会員数が1億7千万人を突破したとか。(無料会員が殆どだけど、マネタイズ戦略として有料会員になるような流れは働きかけられている様子。ニコ動のプレミアム会員推奨、みたいななのと同じ。移行する人は移行するって感じかな。今は)
つまりCDが売れない→ダウンロード主流→サブスクリプション、と流れが来ているのね。
↑つまりこういう状況。引用は日本レコード協会。2018年の1-3月の統計だけど、今年になってサブスクリプションがダウンロードを上回ったみたい。俺は何も知らなかったけどwwwこの流れを今後のバンド、アーティストは利用するべきだろう、というのがワークショップの考えかな。マネタイズっつうと分かりづらいけどようは無料サービスからアーティストが収益を得る――という所まで、俺は正直採算をあまり考えてないんだけど、情勢を知っておくのは良い事だと思う。でもメタルシーン(特筆してフリアズ)で言うと、SPOTIFYの収入は殆ど無かったんじゃないかな?いや、一度ストリーミングサービスで数千円入ってきたのはあったけど、顧客の主流の購入媒体はやはり未だにCD・ダウンロードなんだよね。まだ日本は、、という事なのか。
でも良いなあって機能が満載ですよね。特にレコメンドサービス。
レコメンドってのはYouTubeでも「あなたにオススメの動画」とか出てくるじゃん。ああいう機能。だけどYouTubeよりも精緻なアルゴリズムで、「あなたはこんな曲が好きでしょう?→ほらやっぱり!」ぐらいの正確さで、曲の展開、メロディ、コード、声質、ジャンル、前後に何の曲を聞いていたか、尺はどれくらいが好きか、その日の気分(!)……あらゆる要素を解析し、オススメしてくれるらしい。(具体的に、コンピューターは曲の何を元に解析し、リスナーにオススメしてるのですか?とSPOTIFY社員に尋ねたところ、はぐらかされたらしいがYoutubeやSoundCloudのデータも利用してるとは教えてくれたらしい)
となると、曲さえ良ければリスナーへ回ってくる。つまり自分の曲がリスナーへ届くチャンス自体は作られている訳で(ものが確かなら売れる)。
で、更に、有名所が占拠しがちなランキングも、新参が入り込めるように、前日と比較しての伸び具合など…忘れた!が、新規アーティストにも優しい設計になってるようだ。
YouTubeは確かに今世界でNo.1なのは揺るがない事実なので、YouTubeアカを設立しないのは「地球に存在しないくらい危うい事だ」ってワークショップ脇田さんは言ってた。でも同時に
「確かにYouTubeは凄いけど、今音楽が蔓延してて、日常のあちこちで手軽に聞けて楽しめる時代。YouTubeより便利で特化してて、作業用BGMとして聞き流しに用いたり、しかも無料だったり、音楽のみを楽しむ場としての媒体・需要というのは、YouTubeから離れつつある。ラジオ的な役割もSPOTIFYが果たすようになった(意訳)」と言ってた。日本ではまだまだな部分はあるけど、「風向きが今年変わった」とね。
(YouTubeは広告が入ったり、そもそも自分で曲を見つけたり、聞きたいのじゃ無かったり、スマホでの使用ならアプリのパケットや電池消費など不具合はままあるし。。。ね。)
時代は変わったんです。ウチらの議題でも、クレッシェンドの議題でもよく槍玉に挙げられてますが。そう、時代が変わったんです。脇田さんも「古参ファンを大切にする年配アーティストの時代からデジタルの時代に変わった」と言ってました。
先輩バンドの話やアドバイスを聞くと「でもそれ、時代が違うからさ…。今のバンドじゃ通用しないじゃん」で潰えるものもよく聞きます。そこから、「じゃあどうしようか」という話にしなくてはならないんですが……、バンド天国、バンドブーム。あの時代に生まれていたら違うとは思いますけど。でもそれは最近結成したアーティストやバンドは軒並み一緒ですよ。一緒の条件で、ゼロからスタートしたなら、何処かで他を出し抜かなくてはなりません。
思うに、トークセッションでもフリアズでも、考えてる事(戦略)に大きな差はないんですよね。先輩方には年数分の経験と知識、実績、繋がり、時代の恩恵はありますが。で、恐れ多いですがワークショップでも9割くらい言ってる事は当たり前というか「ですよね」で終わる内容なんです。(エイベックスで実際にその方が担当しているアーティストもそこまで売れてるという訳では……無いようなんですね。本当に売れてる人の担当はまぁ、無料講義なんて開かないでしょうし。失礼ですけど。ただ、一回会っただけの我々に全部は教えてないでしょうけどね!)
って事はそういう時代なんですよね。昔から俺も言ってるけど音楽が、曲が、バンドが、ライブハウスが、音楽に関連するすべてが飽和してるんです。じゃあどうするか。飽和してない所に移るか、飽和した中で何かをして頭一つ出るか。
うーん、まぁPCの普及と共に育った平成初期生まれ、今後やる戦略も色々考えています。が!
諸問題もたくさんあります。。。かーっ!会社のバイト辞めるか!時間が取れない。いや、正確に言うと勤務時間が固定されていて、身動きが取りづらい。
スネをかじってる今のうちに出来る事を考えると、そうだよなぁ。辞めるか!ニート!冒険王ニート!(講談社出版)
1 thought on “移り行く時代。フリアズも。”