おまえ・・・消えるのか?

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今年ももう終わりだ。
気が早いが、俺はADHDで見切り発車が得意なタイプなので、そろそろ年の瀬の挨拶で締め括らせて
いただく事にする。

まず、最近人に奢ってもらう機会が増えた事。それに関して言及しておきたい。ここ数年、特にこの
一年間は多かった。
しかもハイペースで続いている。流石に何も書かない訳にはいかないと思い、筆を執った。勿論、今
日は年末のまとめでもあるのだが。……感謝の念は伝えたい。例えそれが文章であっても。
LINEを知らなくて御礼を言えていない人も少なくないから。
(ツイッターのリプライでお礼を送るのは何だか恥ずかしいし、返って来なかったら悲しい)

近況報告がてら説明すると、こないだの日曜日は「鰻の会」だった。Allegiance Reignの軍師こと長
谷川さんにウナギを奢ってもらうのだが、回を重ねるごとに人数が増えている。……それはさておき
白焼きや肝の串焼き、特製パフェをご馳走になった。いつもありがとうございます。
その後池袋の鶴亀八番という居酒屋でGhost Criesの方々と合流し、YouさんやQEDDESHETのYASUさ
んにも奢られるという……。YASUさん……LINEを知りませんのでこちらで書かせてもらいます。
ご馳走様でした!

そんな中、今度は水曜日のスタジオ練習(というかレコーディング本番前の調整)の後、高田馬場の
原価バーNICOで盛大に奢ってもらって。
「あれ、俺もうすぐ死ぬのか?」って錯覚するくらい、誰かの世話になっている。しかも同期である
ピル佐藤がその時は払ってくれた。
良い事があったら悪い事が起きるというのは迷信だけど、これだけ良い事が続いてしまうと、とんで
もない災厄が俺に訪れるのではないかと今後が不安になるよね。

引っ越して極貧生活を送っていて、同期や諸先輩方のお陰で生きているといっても過言ではない。そ
れくらい、俺の主な栄養源はバナナだけだ。
一か月に数度、こういう機会がなかったら野垂れ死んでいる。冬を越せるかが鬼門なのだが……現
在、我が家に暖房を付ける金はない。
しかし、こうして今という瞬間を紡いでもらい、多少の余裕はあるかもしれない。

うん、思い返せば今年は色々あった。
戦国バトルメタルバンドAllegiance Reignのサポートでキーボードを演奏したり、フリアズで「RESET
MEGAMI」というシングルをリリースしたり。転職したり、引っ越ししたり。Windows10に買い替
えた……と思ったらマイクロソフトが唐突にイレブンを出してきたり。
限界人間になって、ヲタクのくせにアニメも見なくなってVTuberを見漁っていたけど、結局鬼滅の
刃と無職転生の二期は現在見ていたり。

後半はともかく、1~2年の間で思い描いていた通りに事が運んだようには思える。フリーアズバー
ズがスタートして早7年。当初の見通しだと「ま、10年やってればサンホラの初期くらいの地位には
着けるっしょ」なんて安易に考えてた。即売会をメインに戦場として選んで、ね。

女性ボーカル、日本語、キャッチーなサウンド、ミックス……センス、そして戦略と、仲間。
そういったものをちゃんと理解して活動を続けていたなら、今頃じわじわと人気が出始めていたかも
しれない。――だけど。
旅の途中で気付いたのは自分が作っている(好きな)楽曲がキャッチーな音楽ではないという事や、
それでも今の音楽を続けたいし、流行りに迎合する気はないという意思、メタルよりポップスやロッ
クの方が大衆的で好かれるし、聞きやすいという事実。大事なのはコネクションと営業だって事……
他にも色々だった。

SNSでもよく目にするようになったけど、好きな音楽がやれているなら、それでいいと思う。売れて
なくても。あくまで“俺は”幸せだと思う。
楽しいとか嬉しいとかがいっぱいあった方がいい。野心の為に足掻き苦しみ、最後に結果を残せるな
ら本望だけど、人生そうとは限らない。だから好きな事の為に努力をする、で……俺はいいと思う。
決して「売れようと思うなよ」って事ではなく、売れる為に必死に努力するよりも、自分たちの好き
な音楽を続ける・向上させる為に必死に努力をした方が、トータルで人生の幸福度は高いんじゃない
かなって。

昔の俺は限界人間になる覚悟で四十歳まで頑張るつもりだった。
だけど、小田急線や京王線のような列車内の凶悪事件や、度重なる未来の同胞、即ち限界人間による
事件やニュースを目の当たりにするにつれて、考えを改める必要性を感じていた。――このままで
良いのか、と。そう感じ始めたのは2018年~2019年ぐらいからだろうか。遡れば、引っ越しの物件
もその頃から探していたみたいだし。

音楽をやるようになって「売れたい!」と思った。だけどその炎が燃え続けるには、大量の酸素と可
燃物が必要になってくる。
いつだったか自問した。――俺の心の炎はまだ燃えているか、と。ボロボロになっても足掻き続けら
れるのか、と。俺はその質問に真正面からイエスと答える事が難しくなっていた。限界だったから。

だけど今の俺は、自分の音楽を続ける為に心を燃やし続けている。続ける為に転職した。家も引っ越
した。前に進む為にだ。火を消す為じゃない。例え火が小さくなってしまっても、消えてしまわない
ように薪をくべる道を選んだんだ。

幸せってのは人によって価値観が違うけどさ。自分のやりたい事をやれている方が幸せじゃね?
野心は分かる。派手に花を咲かせたいのも分かる。だけど、売れるよりも、野心よりも、楽しい道を
見つけてしまったのさ。決して音楽的成功から逃げたとか安牌に走ったとか、夢を諦めたつもりじゃ
なくって。言ってしまえば七年目にして夢、否、到達目標が変わったって感じかな。

何だかさ、思うのよ。
頑張っているのを誰かが見てくれてんだなって。例え報われなかったとしてもさ。
「音楽で食っていくぜ!」とか「バイトで食いつないで夢を叶えるぜ!」とか。その先に輝かしい未
来が待っているとは限らない。
だけど誰かがその様子を見ていて、「ああ、良かった」って思える瞬間は絶対に来るって事を今年は
言いたい。それが仲間なのか先輩なのか、お客さんなのかは分からないけど、誰かが優しくしてくれ
る。世話を焼いてくれる。希望をくれる。俺みたいに限界人間になっても、誰かが手を差し伸べてく
れる。先の通りに奢ってもらう事もあるし、増えた。これは……こっぱずかしいが、俺の努力がもた
らしたのだと信じたい。


貸しばっかりが増えていくけれど……貰ったものを糧に、フリアズとして来年も進んでいきたい。
借りを返せないまま、俺は死にたくないし、死ぬつもりはない。
忘れていたけど、大学三年生の夏。退学する時に誓ったんだ。売れたら借りを返して、皆に御礼を言
って回ろうと。このプランは成就させたい。それが、今の俺の夢のひとつだ。

最後に。
サポートしてくれるメンバー、先輩方、友人、皆、本当にありがとう。
それからCDや音源を買って下さったお客さん、ライブや生演奏を見てくれた方、ありがとう。
たまたま通り掛かっただけの方も、あとはファイヤーエムブレイスをプレイしてくれた方も。ありが
とう。タイトルに対する回答を明言しておく。おまえ、消えるのか?――消えません。

本年度はたくさんお世話になりました。借りを返せる人間になりたい。いや、なります。

来年からも……まだまだよろしくお願いいたします。