3月になった。
フリアズの方と言えば、レコーディングなんかはボチボチ進んでいるが、これと言って報せはない。
寧ろ悪い報せが起こる可能性すらある。

最近凶報が続いていて、そのせいで思う事がある。
全部ドッキリでした、なんて事にはならないだろうか。

エイプリルフールに向けた、不謹慎めのネタでした、なんて事であればどれだけ俺が救われる事か。
だが、起きてしまった事は覆らない。
時に不幸は人間に予測できない形で起きる。唐突に直面し、回避する事も準備する事もままならな
い。
ただ同時に、人間の脳で予測できる事は実際に現実で起こり得る事だ。最悪のパターンはいつも予測
している。だけど最高のパターンも考えようじゃないか。悪い事が起きたと思ったらカメラを回した
知り合いが出てきて、こう言うんだ。「ドッキリでした~!」と。
コンプライアンスが厳しく問われる今日び、屈託のない笑顔でそう言うんだ。だとすれば、どれだけ
救われるだろうか。

神は俺に早く限界化してほしいのかもしれない。
捕まっちゃえよ、と。刑務所に入った方が楽だぞ、と。アイツはそう囁いているのではないか。時々
そう錯覚する事がある。

だけど目指す道の為、光の為、友の為、仲間の為。何より俺は自分の選択を信じてる。
暗いニュースばかりになってしまうので、ここからは明るい近況を報告するぜ!

防音室が届きました!!
子供の頃、夢見なかっただろうか。ゲーム部屋、配信部屋。カラオケ部屋。シアタールーム。秘密基
地。自分の趣味に没頭できる空間があったらいいな、と。
まさか今となって実現する(行動力が沸々と湧いていた)事には驚きだが、手に入ってしまった。今
のご時世ならテレワークにも持って来い。気に入らない上司や部下に罵詈雑言や怒声を浴びせ続ける
事だって可能である。大金をはたいて買ったのにいいねが3しか付いていない事は置いておくぜ!

機材の搬入の為、ちょっと散らかってるのはご容赦願いたい所だ。ちなみに、最初に行ったのはAV
鑑賞だ。だって、防音性能の確認は必要だろう?

防音室内部、上から
防音室だけ灯りを付けてみた

先に言ってしまうと、内装の雰囲気はページの下部で見れる。動画で様子だけ知りたい方は下までス
クロールしてほしい。



過去のブログを読んでくれた方は、きっと俺が防音室をDIYしていた事をご存じだろう。なのに何
故、何で自作せずに購入したのか。幾らだったのか。その辺を掻い摘んで説明していく。

実家の押し入れに防音室を作ったのが4~5年前。(多分)
下手の横好きとは言え、歌っているのはメタル。防音設備も無しにキンキンのハイトーンを出すには
住宅街の木造建築では少々厳しいものがあった。
そこで遮音シートを貼り、吸音材をガンタッカーで打ち付け、扉の隙間には隙間テープを充填してい
った。……まぁ、歌を毎日練習できる環境にはなったし、当時は満足していた。隣室で寝ている婆ち
ゃんには俺の熱いシャウトが聞こえているんだかいないんだか……耳も遠いし、まぁいいだろうと
いう事で、昼間なら歌える環境だったんだよね。
だけど、段々と「中で歌っている動画が撮りたい」とか「YouTubeで配信したい」とか、欲が出るよ
うになってきて、試行錯誤はしていたけど上手く事は運ばなかった。だって、押し入れなんだもの。

しかも、試行錯誤を繰り返すごとに費用が嵩んでいく。最終的に十万~二十万円程は使ってしまった
と思う。月収八万円のハーフニート(ハーフエルフ的な)には中々の痛手だった。

んで、今は引っ越してRC構造のマンションに住んでいる。隣人の音はそんなに聞こえないけど、俺
は配信がしたくて堪らない。
そこでまた押し入れを大改造、劇的ビフォーなんちゃらしようと思ったんだが……賃貸って傷がつけ
られないじゃない。……まぁ既に傷だらけなんだけど。

一応言う。
前回の記事で書いたように、賃貸の押し入れも工夫次第で、昼間ならゲーム実況できるくらいの防音
室にする事はできた。
だけど俺が目指しているのはその上、ガチの歌、戦姫絶唱シンフォギアだ。ちょっと何を言っている
か分からないかもしれないが、歌の配信もしたいし、何だったらレコーディングすらそこで済ませた
い。そんなワンダーランドを求めて旅立ち、十年以上その幻影を追い続け、気付けばおじさんにな
り……。色々試しては納得がいかず、金だけが蕩尽されていく。かといって、専門的な知識もなけれ
ば、大工さんに話しかけるコミュ力もない。建築会社で働いてたのに。

……ああ、疲れたなと。そう思った。
結局の所、DIYで出来るものと、職人が防音用途で作った代物じゃあレベルに差が出てくる。まして
や建築の知識に乏しい俺に出来る事は真似事で、贋作に過ぎないという事を思い知った。だったら、
じゃあ……買っちゃおうって。

「幸福=金」ではない。金が欲しいわけではなく、俺が欲しいのは「楽しい、面白い」なんだ。
クリエイティヴに生きたいだけ。お金は所詮何かを得る為に支払う対価であって、無くなったらまた
稼げばいい。そう結論を出した。

俺が買ったのはカワイのナサールの中古で、1.6畳。Dr等級は35デシベル。値段は70万円。まぁ……最
初狙っていた防音室は50万円くらいだったから、正直高くついた。
内部は1.3×1.7m。換気扇と照明が付いている。賃貸のコンクリ壁がDr45だから、居室全体で合わせれ
ば最低でもDr80以上にはなりそうだ。

真ん中のI, II, IIIの使い方は分からない

そうそう。凄いのがこの照明。↑↓ボタンを押すと、物凄く細かく明るさを調節できるのよね。
聞いて驚け、その数、実に20段階。これ、マジで。

それにプラスで保安灯(夜間につけるオレンジの奴)も付いている。タイマーも付いてるしハイテク
だわ。今俺の住んでいる賃貸はそもそもリモコンがないからな……。

日常生活で、ふとした瞬間に感じるこの進化。前回感じたのは10年前。家族で新築に引っ越した時、
トイレの蓋が自動で開閉するっていう。結果、自分で開け閉めしなくなるもんだから、よく分からな
くなっちゃって、便器の蓋に座って半分くらいウンコをしちゃった事はここだけの秘密である。

まとめると、今しがた紹介した照明だったり、換気扇やエアコンだったり。そういうプロユースの設
備を求めるんだったら、素人が生半可にDIYをするよりも、買っちゃった方がいいのではないか。

俺はそう感じた。
尤も、家が田舎で近所に人が住んでいないとか、そもそも建物自体の防音性能が期待できるとか。
あとは隣の部屋が空き室だとか、そういうケースもあるけど。

音楽でもそうなんだよね。自分で出来ちゃうからって、何でもかんでもセルフで作っていくんだけど、
結局の所、餅は餅屋に任せた方が良いものが仕上がる。

自分よりも優れた人が居るのならば、その人に委ねてみてもいいと思う。
勿論、自分の心と、あと……財布と相談でね。


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