目下ミュージックビデオの編集が一段落し、ブログを書く余裕が出来た。
それで折角なので、Adobeの動画編集ソフトPremiere Proを使ってみた感想を述べつつ、
早めの年の瀬の挨拶をしておきたい。

まずPremiereだが、知らない人の為に簡単に説明する。
ネットの検索窓で「動画編集ソフト」と入力すると必ず出てくるド定番のヤツで、動画編
集は勿論、映画制作なんかに向いている。同じくド定番のAfter Effectsは、もっと細かに
弄りたい人向けで、アニメーション制作とか映像制作とか、用途が異なってくるらしい。
そんなわけでMV制作はPremiereだと思って購入したのだが――

PremiereのUI

UIが分かりやすく、日本人に合っている気がした。ただどうしても分からない所は出てく
るので「アレはどうやってやるんだろう」とかはネットで調べながら作業したね。
元々Aviutlを10年以上愛用してきたので、動画編集のイロハみたいなものは理解している
つもりだ。そんな人間からして、独自のアドビ用語の分かりづらさはあるものの、分かっ
てしまえば特に気にならない。どのソフトを使った所で、最初は不慣れなものだしね。
一つ言うならば、販売方式がサブスクしかなくて、買い切りが無いのは明確な欠点だと俺
は思う。で、要らないソフトもセットで付けてきて、若干高めの値段設定にしてくるのは
……まぁ、商売だもんね。
フォトショップとかのアドビ製品が全部使えるお得なバンドルセットがあって、そっちの
方がコスパは良い。だけど「いや、別にフォトショ使わねーし」っていうね……。俺みた
いに何か一つだけソフトを使いたい場合、割高になってしまうんだよね。俺は今回、後学
の為にPremiereを経験したいという目論みもあったので、購入した。

正直、フォントを入れる程度とか軽い作業だったらAviutlが断然使いやすい。慣れてるっ
てのもあるけど。ササッと動画を読み込んでカットしたり字幕を入れたりするのならば、
Aviutlの方が起動も早い。

逆に、ミュージックビデオの制作・編集のような重い作業の場合、こちらに軍配が上がる
のではないだろうか。というのも動作の安定感が半端ない。動画をいっぱい読み込むとそ
の分重くなっていくわけだけど。Aviutlはフリーズしまくるからね。これだけで金を払っ
た甲斐はある。
あと音ズレが無い。Aviutlはズレまくるから書き出してから確認しなきゃいけない。ズレ
てたら修正して、また書き出して確認……またズレてたら修正して書き出して……みたい
な地獄が始まる。プロジェクトの保存も書き出しも速かったし、実用性、安定性の面では
比じゃない。

あとは重要な点で、Premiereならトランジション(映像の転換に入れるエフェクト)が
豊富にある。
Aviutlはほぼ無いからダウンロードしたり、創意工夫で誤魔化したりするんだけど。無料
のトランジションって限界があるんだよね。それに引き換えPremiereは付属で結構入って
たし、Aviutl時代に集めたものも流用できるし、Adobe Stockにアクセスすればハイクオ
リティのものを大量に入手することが可能だ。
まぁ、このAdobe Stockが金掛かるんだけど……。物が良いのは充分理解できた。

人にオススメ出来るかというと――動画編集の知識がある程度あって、無料ソフトを使っ
ていてフリーズが気になる人。あとは音ズレが気になる人にオススメかも。トランジショ
ン目当ての人は一ヶ月だけ試しに使ってみるのはアリかもね。

今作のMVはカット数が100を超えた

さて、それでは今年のまとめに入ろう。

皆さんは年末をどうお過ごしだろうか。
俺は変わらずタスクを消化するだけの日々だ。昨年と違うのはPremiereを用いた動画編
集を行っている事か。お陰様でメジャーアーティストを潰すレベルのクオリティに仕上が
った。例えメジャーレーベル所属ではなかったとしても、その所属アーティストを超えた
ものをセルフで生み出せるのなら、寧ろそいつらより凄い。バックアップもなく、誰に
任せるでもなく、自分たちの力で成し遂げたのだから。その頂に、発足10年目でようや
く辿り着けたのではないだろうか。それ程までに今作の各曲は総じて出来が良いし、ミュ
ージックビデオの完成度も、想像を遥かに凌駕する勢いだ。
それもこれも、全てはお付き合いしてくれる人々が居てこそ。偉業――と言ってしまうと
大仰だが、この高みに到達できたのは、いつも世話をしてくれるメンバーを筆頭に、皆々
様のお陰に他ならないから。
東出さん、ピル佐藤(Shibuki)、ヒガキシ、本当にありがとうございます。それから俺
に良くしてくれるバンド界隈の諸先輩方、友人、それに家族も。皆本当にありがとう。今
年のフリアズは、川崎クラブチッタでライブをやって、アルバムもほぼ完成、大掛かりな
ミュージックビデオも撮れた。まぁ、及第点ではないでしょうか。

それに引き替え、昨年の下半期はあまり活動できていなかった気がして。
丁度シングル「Strike Masses」をリリースした頃だが、何でだろうとログを漁った所、俺
ぎっくり腰をやっていた。(当時の記事は→https://www.freeasbirds.biz/?p=4230

で、任天堂Switchを購入して、スマブラをやり始め、ああ……ぼっちざろっくが放映され
ていたのはこの頃か。
2022年はマジで、良い思い出が無い。そう言えるくらい病気が続いたっけか。胃潰瘍にぎ
っくり腰、実家の犬が病死したし、食パンを食って失神したのもこの年だ。厄災でしかな
い。原因が自分にあるとは言え、余りにも無慈悲だと嘆いていたな。そういえば防音室を
買ったのもこの年だった。

だから去る2023年は満足とは言えないが、比較的良好だったと思う。一度感染性腸炎にな
ったくらいで、風邪は一度もひいてない。腑には落ちた、かな。
来年は今年の集大成を発表するだけではなく、作ってしまった他の楽曲も作っていける年
に出来れば良い。ライブをやるかは分からないけど……その為にも、みんな心身ともに健
康でいてほしい。
2024年でフリアズは10周年。それに恥じないものは出来た。
さて、それじゃあこの先はどうしようか。それを考えなければならないね。

ともかく、だ。皆の期待に応えられるよう、まだまだ頑張って行く所存です。何卒お付き
合いをいただければ、これに勝る喜びはありません。
今年は大変お世話になりました。
来年からもどうかよろしくお願いいたします。

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